「…じゃあな。俺は寝る」
おじさんは部屋へ入って行く。
言い逃げとか…。
おじさんのしそうな事…。
「…もう、付き合って三ヶ月になる」
「……どうして…言ってくれなかったの?彼女に悪いと思わないの?」
「…芹香との関係を終わらせたくなくてな…。つい…」
「…それって…何?…どういう意味?」
だいたい分かるよ。
私とは体の関係だからセックスが目的だもんね。
「…芹香は彼女と違って、やらせてくれるし…グラマーだし…何より…体の相性が合うから…終わらせたくなかった…」
「…そっか。…だけど、関係も終わりにするね。もう…終わりにする」
「……わかった」
「友達は変わらないからね。じゃあ、また明日ね。バイバイ」
私は颯斗に背を向け歩いて行く。
体だけの関係って分かってても、虚しさは残る。
あれだけセックスしてあれだけ感じて…。
お互いを求め合っても終わりはやっぱり、あっけないな。
本当あっけない。

