「ただいま」




悠也が帰って来た。
私は急いで玄関へと駆け寄る。


早く…会いたかった…。
一緒に暮らしているのに、会いたいなんて…可笑しいよね。




「何急いでんだ」




可笑しそうに笑う悠也。


私…決めた…。


やっぱり…


内緒にしておく。


あなたが笑ってるなら
それでいい。


最終的に私の元へと帰って来てくれるのなら…それでいい。




「悠也。一緒にお風呂入ろう?」


「あ?風呂?何だよ急に」


「たまにはいいでしょ?ほら、行くよ~」




私は悠也の手を引きお風呂場へと向かった。