「服伸びるから離してよ?」
「なめてんじゃねーよっ!!」
ギャルの子は私にビンタしようと、右手を大きく振り上げる。
「何やってる?」
後ろから声がして
振り返ると先生がいた。
「せ、先生っ…。な、何でもないよっ」
女の子達はバタバタと逃げて行く。
逃げるなら最初から、やらなきゃいいのに…。
馬鹿馬鹿しい…。
「大丈夫か?よく、やり返さなかったな」
先生は笑ってる。
タバコを吸いながら。
「次問題起こすと退学でしょ?退学だけは避けたいから…」
「とかいいつつ、俺と約束したからじゃねぇの?」
ニヤニヤと笑う先生。
馬鹿らし…。
関係ないよ。先生は。
私自身の問題なんだから。
「まあ、何にしろよく耐えたな」
先生はポンポンと私の頭を叩く。
ボディタッチの多い先生だねぇ…。
嫌じゃない私が…怖いよ。
先生の笑顔が安心するなんて…私らしくないよね…。

