「アイツん家に住んでんの?」
「…少しの間だけ。…家出ちゃって」
「…昨日は悪かったな。つい、カッとなっちまって…」
「…ううん。大丈夫」
「後から聞いたけど…愛美が昔の事を言ったらしいな…ごめんな…」
「……ううん」
「…俺さ…芹香とな、あの頃に戻りたい」
あの頃?
セフレだった頃の事?
愛美がいるのに?
……颯斗の彼女は愛美。
…私を苦しめた…張本人。
ダメダメ。
いくら相手が愛美でもダメ。
これじゃあ、両親と同じ…。
両親と同じ?
本当にそうかな…?
私は颯斗の事を愛してない。
体は颯斗を求めるけど心は求めない。
「いいよ。戻ろっか」
私は微笑む。
颯斗は下手じゃないし彼女は…愛美だし…。
いいよね。
「マジ?よかった。断られるかと思ってたから、マジ嬉しい」
「私もだよ。元に戻れてよかった」
小悪魔な私が勝ってしまった。

