「好きだよ…」
「やめてください…」
そんな事…言わないで…。ヤダ…ヤダよ…こんなの…。
「離してください!!」
思いっきり力を入れて雅先輩の胸板を押した。
「美月ちゃん…」
悲しげな瞳で、あたしを見つめる雅先輩。
「ごめんなさい…あたし…。あたし…」
雅先輩の気持ちには応えられない。
だって、あたしが好きなのは蓮だから…。
「あたし…あたしは…」
他に好きな人がいます。
そう言おうとした時だった…。
「美月!!」
後ろから名前を呼ばれて、振り返ると
汗だくで息を切らして肩を上下に揺らしながら立っている蓮の瞳が真っ直ぐあたしの心臓を捕らえた。

