【美月side】 「あたし…帰る」 もう、涙をこらえることが限界だった。 涙腺が決壊してしまう前に、早くここからいなくならなきゃ。 あたしと蓮は友達なんだ。 なのに今、ここであたしが泣いたら蓮に気づかれるかもしれない。 あたしが蓮を好きだって…蓮に気づかれるかもしれない。 「じゃあ、またね。部活頑張って」 とにかく、何もなかったことにしたかった。 このまま、明日には普通の友達に戻れるように。 蓮の彼女になれないなら あたしはこのまま蓮の友達でいたい。