あぁ…そっかぁ…。
蓮にとって、あたしの存在って、それだけの存在だったんだ。
そうだよね。あたしは蓮の“ただの友達”だもんね。
蓮にとって、あたしが誰と付き合おうと関係ないんだよね。
唇をギュッとつぐんで天井を見上げた。鼻の奥がツーンとして痛いや。
あぁ…あ。自分で自分が情けないや。
もっと早く自分の気持ちを蓮に伝えていたら、こんな事にはならなかったのかな…。
もう…どうにでもなればいい。
「好きだよ…雅先輩の事…」
気づいたら、一番言ってはいけないウソを口にしていた。
蓮との関係を崩したくなかった臆病者のあたしは
ウソでウソを塗り固める事しかできなかったんだ。

