床にしゃがみこんだまま、ボーっと天井を見上げていたら 「お前…なにやってんの?」 聞き覚えのある、大好きな人の声が聞こえてきた。 「蓮…」 思いがけない蓮の登場に、あたしは嬉しくなって、ジィーと蓮の顔を見つめた。 同時に、さっき見た蓮が知らない女の子と一緒にいた光景が脳裏をよぎって 「あんたこそ、なんでいるのよ」 可愛いくない言葉を口にして、蓮から顔をそらした。 “マジであたし可愛いくない” 心の中で叫びながら。