もしかしたら、美月が雅先輩の事を好きなんじゃないかさえ思ってしまう。
もしかしたらと…。
そんな事を考えながら校門をくぐろうとした時
不意に後ろから
「高城くん…!」
名前を呼ばれて、振り返ってみたら知らない女の子が恥ずかしそうな表情でモジモジと伏し目がちに俺を見ていた。
「なに?」
そう聞くと、両頬を真っ赤に染めて 「あの…ちょっといいですか…?」と言ってきた。
この雰囲気…何度経験しても慣れない。
「俺、先に帰るな」
女の子の表情を見て、この後の展開を察した隆は「じゃ、また明日な」と先に帰っていった。
俺達の他に誰もいない静まり返った校門前。
俺と2人きりになった女の子。
クルリと大きな真っ黒な瞳にプックリとした唇、サラサラの腰まで伸びたキレイな髪。
可愛い子…だと思った…。だけど…。

