「高城くん…あたし達は、別に…」 慌てて、取り繕うように話す彼女達の言葉を制した蓮は 「あのさ…コイツ。俺の大事な友達だから。コイツに今度何かしたら許さないからな」 蓮の言葉に悔しそうに唇噛み締めたまま彼女達は、教室を出て行った。 教室には、蓮と相川さんと、そして… 「お前なぁ、人が助けてやったんだから、そんな顔してねぇで、素直にありがとうって言ったらどう?」 蓮からそう言われるほど、むくれ顔のあたし。