信じられない気持ちで相川さんを見つめていたら
「なにしてんだよ?」
相川さんとは違う低い男の子の声。
この声って…もしかして…
「蓮…?
どうして?ここにいるの?蓮は部活中のはずじゃ…」
「別に、タオル取りに来ただけだよ」
そう言った蓮の額からは、無数の汗が滴り落ちていて。
まさか…助けにきてくれたとか…?
そんな言葉が出そうになったけど、部活中の蓮に、助けに来る余裕はないはずだから
蓮の言う通り、タオル…取りにきただけなんだろう。
あたしは、そう思う事にした。
その方が、変な期待なんてしなくてすむから…。

