「ありがとう。付き合ってくれて」
買い物を終えたあと、留美と2人でドーナツ屋に寄って窓辺の明るい席で互いにチョコドーナツを頬張った。
口の中に広がるチョコの味に美味しいねと微笑んだ。
「…よかった。美月が幸せそうで」
ニコニコしながら嬉しそうな顔で言う留美。
「ごめんね、いろいろと心配かけて」
ご心配おかけしましたと頭を下げると、どういたしましてと留美も頭を下げた。
互いに顔を上げて視線が重なっておかしくなって2人でアハっと笑いあった。
友達っていいなぁ。自分一人じゃどうすることもできないことも、友達がいてくれたらなんでも乗り越えられる気がするよ。
留美と由香里がいてくれてよかった。本当にありがとう。

