「れ…蓮…?」
突然の出来事でドキドキしたまま固まっていると蓮の長く鍛えられた腕が、ギュウと抱きしめられた。
「蓮…」
「会いたかった…俺もー…凄く会いたかった…」
キツく抱きしめられて、あたしの肩に顎をチョコンと置いて言われた。
胸の奥がキューーンと締め付けられてドクンドクンと心音が激しく波打つ。
「好き…大好き…大好き…蓮が…凄く…大好き…」
気づいたら、蓮の背中に腕を回して抱きしめていた。
「俺もー…スゲェー好き。美月がー…大好き…」
蓮の胸元に顔を埋めた。ドクンドクンとあたしと同じぐらいに激しく刻む蓮の心音を聞きながら
大好き…
もう一度、そう呟いた。

