数分後、2冊目を読み終えた隆が、ベッドから降りると俺の前にアグラをかいて座った。 その様子を横目で見ると黙ってジィと俺の顔を眺めてる。 「・・・・なに?」 なんか用かと聞くに、上半身を前のめりにする隆。 「な、なんだよ?」 「なんだよじゃねぇよ。お前さぁ、いつまで美月のこと放っておくつもりなわけ?」 「なっ…!?別に。放っておいてるわけじゃねぇよ…」 体を起こして右膝を立て座った。