何をしても、ご飯を食べても心の中にポッカリ空いた大きな穴は塞がらなくて無気力で挑んだ期末テストの結果は、言うまでもなく散々な結果に終わった。
「美月ぃー帰るよう!」
「早くぅ!!置いてっちゃうよう!!」
放課後、いつの間にか仲良くなっていた由香里と留美が2人並んで早く帰るよとあたしを手招きしている。
その2人に待ってと言いながら鞄を持って教室を出ようとした時
一瞬ー…蓮と視線が重なって、胸の奥がドキンと鳴り響いた。
ほんの一瞬だけなのに、蓮と目が合ったことが凄く嬉しいと思うあたしがいる。
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