【美月side】 「けっきょく…ねれなかった…」 ベッドに横になったまま眺めたカーテンから漏れてくる太陽の眩しい光を恨めしげに眺めた。 もう、朝。きょうは土曜日。蓮の試合がある。応援に行かなきゃ…。 そう分かってるけど…。 ベッドから降りて、鏡で自分の顔を見た。 蓮と別れてからずっと泣いていたせいで、あたしの顔は瞼がパンパンに腫れ上がりブスという言葉がしか思いつかなかった。