とにかく帰ろうと、自然にあたしの手を握りしめて歩き出す蓮。 まるで小さな子供を連れて歩くように、時々振り返っては足元気をつけろよと言ってくる蓮の優しさが嬉しいはずなのに… 心ん中の大きな穴は塞がることを知らずにもう自分ではどうすることもできないぐらいに広がっていった。 その手で…里穂さんに触れたの…? その唇で…里穂さんとキスしたの…? その手で……。 気付いたらー… 「はなして!!」 「美月…?」 蓮の手を振り払っていた。