「ヒック…ヒック…」
「もう大丈夫だよ。悪い人達、逃げちゃったから」
優しく慰めてくれる里穂さん。里穂さんも怖い思いしたはずなのに…迷惑かけたのに…。
里穂さんの行動は落ち着いていて、あたしを助けてくれる前に蓮のケータイに電話をしてくれたって、泣きながら蓮がどうしているのか聞いたあたしに里穂さんが教えてくれた。
「サンキュー。里穂のおかげで助かったよ」
「うぅん。当たり前のことしただけだよ。それより番号変わってなくてよかった」
「あぁ、変えるの面倒だっただけだよ。それよりマジで助かったよ」
そう話す蓮に、ちょっと怖かったかなと苦笑いして話す里穂さんに、ヤッパリそうだよなごめんなと自然に話す蓮の姿。
助けてもらったのに…なんで?あたしの心ん中にポッカリ空いた大きな穴がドンドン広がってくのよー…。

