「あたしね、本当はちょっと期待してたんだ。あたしがテニス部のマネージャーしてたら、いつか蓮に会えるんじゃないかってね」 「里穂…」 「で、あたしに気づいた蓮が、あたしの顔を見てどんな顔するのかなって…」 だけど蓮はあたしに気づかなかった。寂しかったんだよと悲しく空を仰ぐ里穂。 里穂がそんな風に考えていたなんて…何も知らなかった。 何も…考えていなかった…。