【美月side】


この学校で、2度目に見る満開の桜の花びらが風に舞い


あたしの頬を爽やかな風が撫でた。


ドキドキする心の鼓動を感じながら

新しい教室【2-1】のドアを開けると
大好きな人の顔が飛び込んできた。


「おはよう、蓮」


「おぉ。おはよう。って、またお前と同じクラスかよぅ~」

釣れない態度で可愛くない事をいうキミ。

「なによ?それ。こっちだって、また蓮と同じクラスだなんて、いい加減飽きたっての」


それに輪を掛けて可愛くない事を言うあたし。



キミは知らない。
あたしの本当の気持ちを。



キミとあたしは友達だから。



あたしの気持ちを知ったら、キミはあたしの気持ちを受け止めてくれますか?