「───分かってる。もう…元には戻れないこと分かってるよ」 下を向いて風の音に消されてしまいそうな小さな声で話す里穂にもう一度ごめんと頭を下げた。 「そんなに、謝らないで。分かって来たんだ。分かって…来たから…」 「里穂…」 突然会いに来てごめんねと謝る里穂に俺は無言で首を横に振った。