力一杯に握りしめた拳がプルプルと震えている。
両膝が緊張からガクガクとさっきから震えて立ってるのもやっとだ。
けど…負けたくない。負けたくないよ…!!
唇を噛み締めて蓮を好きな人だけをずっと見つめた。
すると…
「もう、いいよ…」
ずっと黙っていたその人が口を開いた。
「けど…律子…!?」
どうやら、その人は律子という名前みたいだ。
「いいって。これ以上、惨めになりたくない」
律子って人はそう言うと「ごめん」と頭を下げて行こうと他の先輩達を連れて去っていった。
ふぅー…終わった…。
途端に全身の力が抜けてその場にへたり込んでいたら
「美月!!」
「蓮…?」
蓮が汗を流しながら焦った表情で駆け寄ってきた。

