───カッコいい。カッコいいよ…蓮。 ドキドキしながら見ていたら汗を手の甲で拭う蓮と視線が重なった。 ドクン!と心音が跳ね上がる。 視線の先の蓮は、あたしに気づくと右手を上げてニカッと笑った。 瞬間キュ-ン!と胸元が締め付けられた。 カッコいい…。 そう口に出そうとした時 「キャー!高城先輩カッコいい!」 少し離れた場所からそんな黄色の声援が聞こえてきて思わず視線を向けると、一年生の女の子達が憧れの眼差しで蓮を見ていた。