何か話さなきゃ…何を話せばいい? ブランコを無言で漕ぎながらそんな事を考えていた。 「蓮」 「な、なに!?」 突然名前を呼ばれて美月を見ると、今にも泣きそうな潤んだ瞳で俺を見ていた。 「なっ、どうしたんだよ!?」 慌てて立ち上がり美月の正面に立った。 「なっ、なんか俺した!?」 そんな泣きそうな顔にするまで、俺、なんかしたのか!? 不安な顔で聞く俺に無言のままうぅんと首を横に振る美月