「あのね、由香里」
『うん。なに?』
あたしは、もう由香里に隠し事はしないと心に決めた。
「あたし…蓮とデートすることになったんだ」
『ウソ!?本当に!?良かったね!!』
「うん。ありがとう」
“良かったね”と言われた言葉が、たったそれだけなのに、凄くジーンときた。
『デート、上手くいくように祈ってるよ』
「由香里ぃ…」
由香里の言葉に泣きそうになってるあたしがいる。
あたしって、こんなに感動しぃだったの?
それからは、由香里と結局1時間、恋バナで盛り上がったんだ。
恋バナって楽しいんだって初めて思ったよ。