『ねぇ、美月』
話したい事を話して少し落ち着いた頃、
「なに?」
『ごめんね』
由香里が、突然落ち込んだ声で謝った。
どうして謝るのか分からなかったあたしがどうして謝るのか聞くと
『ごめんね。美月の気持ち、あたし全然気づいてなくて…あたし、すぐにマネージャーになっちゃって…』
どうやら、あたしと蓮の事を気にしてるみたいだ。
『それにあたし、美月の気持ち考えずになんか…ごめんね』
「なんで謝るのよ?由香里は何も悪くないよ。黙ってたあたしが悪いんだから」
秘密が、誰かを傷つけ悩ませてしまうんだと、改めて感じた。