「隆の奴…」 振り返って隆の顔を見ると、ラケットをグルグル回しながらニヤニヤと俺達を見ていた。 「あの馬鹿。ワザと言ったな…」 からかわれて隆を睨みつける俺を美月がクスクス笑いながら見ていた。 こんな時間が、また幸せだと感じた。 「じゃあ、あたし帰るね。蓮、部活頑張って」 そう言って手をヒラヒラ振る美月 「あぁ、気を付けて帰れよ。あとで、メールする」 「うん」 嬉しそうに唇の両端をニコッと上に上げて微笑む美月。 “やっぱ…スゲェー好き” 心の中で呟きながら美月の後ろ姿を見送った。