テニスコートの上に立ち、ラケットを握りしめボールを空高く投げてサーブする蓮の姿を
制服の胸元を左手で握りしめながら見つめた。
こうして蓮がサーブする姿を見ていると、あの時を思い出すーーー。
初めて蓮がテニスをしている姿を見た時
ドキンと鼓動が高鳴ったことを覚えてる。
初めて男の子の事を
“キレイ”
と思った日の事を。
左手を空高く伸ばして
まるで空に輝く太陽の光に手を伸ばすようにしてサーブする時
太陽の光に照らされたキラリと光った汗。
“あたし…きっとこの人の事を好きになる”
言葉にはできない想いが胸の中でざわつき始めていたんだ…。

