「このクラスの担任になりました。雨川 奈胡です。
担当は音楽を教えます!

わ分からないこともたくさんあるので、みなさんに沢山迷惑かけるかもしれませんが、1年間よろしくお願いします!!」


そう言ってあたしはペコッと皆にムカっておじぎをした。


「先生~、名前どんな漢字?」


「えっ、な名前…」


あたしはパッと後ろを向いて自分の名前を書いた。


今の自己紹介だけですごく緊張してたんだろう、
顔が熱く感じる。


「えっえと、何か質問はありませんか?」


あたしは皆に向かって問いかける。


「はいはーいっ!!
先生歳はー?」


「22です。皆のほうがぴちぴちですね~」


「先生、彼氏いるの~?」

彼氏…彼氏…


「…いないです…。」


高校生の時に一回だけ、しかも最後は自然消滅だった気がする。