はぁ~!!
緊張するよ~っ!!


ドアを開ける手が緊張で震える。

ドックンッ ドックンッ


心臓が緊張してるって事をさらに実感させてくる。


えぇいっ!!


あたしはドアに手をかけた。


ガラッ


「へ?」


「あっ先生遅いから心配したよ~」


ドアは私が開ける一瞬前に目の前の子に開けられていた。


ドアを開けたのは女の子で、女の子はタタッと自分の席のほうへ戻っていった。

「………」


女の子が戻った後もあたしは一時停止状態だった。


せせせ生徒がこんなにいっぱいっ!!!


「先生~、どうしたの?」

「えっ、あっ」


生徒の呼び掛けでハッと我にかえって、開いていたドアを閉じた。


パタパタと皆の前にある教卓の所に立つ。