「…ん?
あれ…?
あたしの…ケータイ…は?」


ケータイなんて、影も形もなくて―――


…ということは…


どこ?


きょろきょろあたりを見回すと―――


「ぐぁぁぁぁ!!」


ありました。
雨の中。
ポツンと寂しげな赤いケータイ。