「ココはどこだ―――!!」
「どこだ――」
「…こだ―」


やまびこまで聞こえてしまう見晴らしのいい頂上付近…?


嘘でしょ?
あたしの脚力ってそんなにすごかったっけ?


っていうより、恋のパワーですか?
これ。


あたし、そんなに担任に会いたかったの?

あたし、そんなに担任の写真が欲しかったの?

あたし、もしかして―――

自分自身で思ってるよりも、ずっと担任のことが好きだったの――!?


そんな自分の単純さに、自分自身驚きながら


「そんなあたしって、なにげに可愛い?」


なんて女優気取りで小首をかしげていたら―――