ふにゃふにゃのあたしの前にしゃがみ、


「こんなもんでいいのか?
口ほどにもねぇ奴」


あたしの首に汐里リングをかける。


「もう脱走すんなよ?
まぁ…。
脱走しても、すぐに見つけてやるけどな?」


あたしの欲しかった言葉をぶっきらぼうに投げつけ、


「まだまだ甘いな?
おまえは…」


あたしの頭をよしよし…となで、


「こういうことが、恋愛の醍醐味ってヤツだろう?」


ニヤッと口の端を歪める。