その無表情の顔に
その何も色彩のない声色に


引き止めてもくれないんだ…。


ショックを受けると同時に…


あたしに背中を向けた担任の、肩が激しく上下していることに気づいた。



…必死で探してくれたんだ…。



それなのに、あたし何わがまま言ってるんだろう…。


担任にいろいろ期待して。
思い通りにならないことに腹をたてて。


あげくに、危険を犯してまであたしと付き合ってくれてる担任に“別れる”なんて。