ジト-っと恨みがましい目で担任を見上げるあたしに、


「おまえ…。
またよからぬ事を考えてるだろ?」


担任は腕を組んで、いすの背に背中を預ける。


「別にい-じゃん。
よからぬことを考えたって。
先生とらぶらぶになりたいとか。
先生のおうちに行ってみたいとか」


ぶすっとした顔でジュースを取り返し、ズビっとすすりあげたあたしに、


「おまえ…本当に15なのか?
ガツガツしすぎだ。
それだけが付き合うってことじゃないだろ?」


担任はあきれたように言って、コーヒーに手をのばした。