くぅ…おっかしいなぁ…。


さっきから…っていうか、ずっと…笑われている気がする。


い―や、絶対、気のせいじゃないし。


デートまでこんなんって…あたし達…。


もしかして――


お互いが“運命の相手”じゃないの?


大げさに驚いて、大げさに落ち込むあたしに、すたすた前を歩いていた担任が、こじゃれたお店に入り、


「これ着てみろ」


ひらひら可愛い“女の子”って感じの服を差し出す。