朝刊が来るのが早くていつも2時半には入っていた。その時間にアタシも仕事から帰り新聞を読んでる彼を見る。求人情報を見て面接には行く。来て下さいとゆわれると行かない。行っても一日で辞める。生活費が無くなれば親から借りる。又親も貸してしまう。ダラダラした姿を見て昔はあんなに大恋愛してあげく今はこれかと思うと泣けて来た。「いつになれば仕事するの!」叫んだほとんど発狂。
その頃お店に来たお客さんからちょくちょく声は掛けられたけど彼しか見えない私はいつもハッキリ断っていた。
当時私20歳になったばかり、五つ上の人に声を掛けられ、自分の存在を彼にわからしたくて浮気をしてしまった。三日家を開けた。ポケベルだった時代。
三日間なりっぱなしだった。三日年上の彼と居て何も楽しくない、愛想笑いの自分。この人じゃない。すぐ別れた。
戻れるなら彼のとこへと帰ったら朝4時に彼が家の前で待ってた。「とにかく入り」優しいいつもの口調は無く下を向いていて顔はわからなかった。
家の中に入り沈黙が30分程続いた。彼から一言「理由は聞きたくない、今の俺じゃ逃げられても仕方ない、一言だけゆわせて欲しい。一からやり直して必死になって働く。お前が決めてくれ」きっと一緒に居てくれとら言えないんだろう。働いていない今の自分に女を引き止める事なんて。
「しばらく考えたい」それだけ伝えて父の家にしばらく居た。
彼が仕事も決まりマジメにいってると彼の母から聞いた。
突然父の家に彼が来て「戻ってきて欲しい」答は決まっていた「一緒にかえろか」
これからの彼を信じて。