「プレゼントですか?」 その帽子を手に取り、彼らにきく。 『うん、お母さんにあげるんだ』 『お母さん、バラが好きだから』 順番に答える。 「えらいですね」 『そんなことないよ…』 財布を首からぶら下げている方の少年が言う。