そんな鹿にでも

 ヒナタはまだ笑いかけてて、



 「あ、みて!おじきする!」



 とか、わけわからんこと

 言い始めた。



 「なにがー?」



 「ほら!俺がおじぎしたら

  鹿もおじぎするって!」



 たしかに、頭を下げる

 鹿が1匹。



 「ほんまや、すっげえ!

  めっちゃ頭いいやん!」



 なんとなく、みんな

 テンション上がってきて

 何回も何回もおじぎする。



 「やばいなあ、賢すぎやろ!」



 「もしかして、お腹すいて

  なんかくれって

  言ってるんちゃん?」



 「あ、そうかも………」



 「可哀想やって!

  もうやめといたろ(笑)」




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