『お前らみたいなやつをカスっていいうんだよ!』

「っざけんじゃねぇっ!」
『女をなんだと思ってんだ!』

バキッ。ドスッ。

「あぁー!」

『お前らより、この女はもっといてぇーんだよ!
ほんとはマジ殺してぇけど、ここで殺したらお前らは反省できねーから、これから一生かけて、その根性叩き治してやる!』

「なにがだよ!意味わかんねーよ!」

『おめー等どこの族だ?』
「どこにも入ってねーよ」
『だったら私についてきな!』

「はぁ!ふざけんなよ!」
『いいからついてこい!何回言わせんだバカヤローっ!』

バキッ。


「ありがとうございます。グスッ」

『もっと早く気づいてやれなくて悪かった。あんな奴らの為に泣くな。』

「うん。」

小さな女はそう頷いた。

それがあんたとの最初の出会いだったね。

クズ供に汚された、君は死んだような目をしていて、今にも凍るような涙を流していた。

ねぇ虹歌あなたは私に出会って良かったって笑ってくれるかな。