バッと声のする方を振り返ると、屋上のドア付近に立っていた2人の男女。
「あなた……転校生の……」
確か、神城……くん?
「特別ってどういうことだ?」
2人を睨みながら話す颯悸。
「お前ら、妖怪じゃねぇの?」
その質問に、クスッと笑って答えた美人な女の子。
「………そうよ?
だけど、人間でもあるの。」
「は?お前ら何言って…」
颯悸の言葉を遮って、神城くんが驚くことを言った。
「俺らは"半妖"なんだよ。」
…は……………はんよ…う???
突然すぎて頭がついていかない。
「俺らは、人間と妖怪から生まれた子供だ。」
人間と…妖怪の………
「…ハーフ???」
ポツリと呟いたあたし。


