「…説明すんのめんどくせぇ。」
「まぁ、そのうちわかってくるだろ。」
ひねくれたような顔で言う颯悸と、ハハッと笑ながら話す風哉くん。
「なんなのよ一体……」
まぁ、そのうちわかるんならいいか。
………というか、あたしなんでここにいるんだっけ?
確か颯悸に呼ばれて………
そうだ、話!!!!!!!
「ちょっと颯悸?
あんたの話ってなんなの?」
すっかり本題からハズレてたわ。
「あっ、そうそう。鴇葉!!!
お前も夢見たって言ってたよな!!??」
さっきまで俯いてたのに、いきなりバッと顔を上げて言ってきた。
「えっ!?まぁ…うん。」
あの夢がなんかあんの?
「俺の夢に出てきた女が…
………今日、転校生としてやって来た。」
「……………は?」
夢に出てきた人が
転校生としてやって来た………?
……………転校生???
「……転校生なら
あたしのクラスにも来たけど…」


