「2人とも…
ここがどこかわかって、ケンカしてるのかな?」
「…え?」
ふと周囲を見てみると、あたし達の周りには
…大勢の人、人、人。
挙げ句の果てに、数学準備室の前だった。
一気に血の気が引く。
周りの生徒や先生達は、驚いてたり笑ってたり。
睨んでる子も何人か…
「…やっちまったな。」
ボソッと呟く颯悸の顔も、心なしか少し青い。
「…全部颯悸のせいだからね。」
「はぁ!?」
「だって、あんたが無視するからっ…!!」
「…おい。
お前ら…まだやんのか…?」
ボソッと耳もとで聞こえた、どす黒い声に背筋が凍る。
……死ぬかと思った一瞬でした。


