「ちょっ、颯悸!!
どこ行くのよ!!」
歩く速度が速くて、息が上がる。
完璧に颯悸に引っ張られて歩いてる状態。
「……………」
…………無視か?
こいつっ………!!!
なんなのよこの態度!!!!
血管が一本切れる音がした。
その瞬間、バシッと思いっきり颯悸の頭を叩いた。
「だっっっ!!!!!!!
てんめっ…いきなり何すんだ!!!」
振り向いて頭を抑えながら、あたしに怒鳴る。
「それはこっちのセリフよ!!
人の質問にはしっかり答えなさいよ、こんっのバカ!!!!!!
あんた頭も悪ければ、耳まで悪いの!!!???」
「なっ………!!
頭も耳も正常だっての、アホ!!」
「アホぉ!!?
あたしがアホだったらあんたどーなんのよ!!!!
宇宙人!?ミジンコ!?」
「ミジンコってお前…!!
動物以下じゃねぇか!!」
「当たり前でしょ!!!
あんたなんかもう、虫以下よ!!」
「虫ぃぃ!!!!???」
「はーい、落ち着こうかー」
今にも掴みかかりそうになってるあたし達の間に入ってきた人。
「榊原…先生?」
笑ってるけど、眉間にシワがいってる風哉くん。


