「どうした?」



そう言いながら、不思議そうな顔であたしを見る。




「…なにも!!
早く帰ろ!!颯悸、アイス奢りなさいよー!!」



「はっ!?バカなこと
言ってんなよお前!!!」



「誰がバカよ!!あんただけには言われたくないわバカ!!」




いつもの様に2人で言い合いながら、社を出た。




「…また来るね。」




あたしの小さな声は、柔らかい風に消えていった。