───────── 「…あれっ?鴇ちゃん? こんな時間にどうしたの?」 インターホンを押して、中から出てきたのはパジャマ姿の洙李。 「…っ…ちょっ……とね。 そ、颯悸いるっ…?」 「お兄ちゃん? お兄ちゃんならいるけど… そんな息切らして大丈夫?」 急に走り出したから、呼吸がっ… 「だ、大丈夫大丈夫…。 ありがと、洙李。 …お邪魔しまーす。」 あたしは乱れた呼吸を整えながら、颯悸の部屋へと向かった。