「……なんですか?」




あたしもニコッと笑顔で返す。




「いやぁ、今日もさぁ俺の授業に東宮が出てなかったんだよね。

だから…」




「嫌です。」





どーせ、また探して来いでしょ。




めんどくさいし絶対やだ!!!





「へぇー。
じゃあ…バラしていいんだ?」



「な、何をっ…」




不敵な笑顔で迫ってくるから、思わず後ずさる。





すると、すごく小さな声で




「お前が小学校4年生まで、1人でトイレに行け………」




「行きます!!!!!
行けばいいんでしょっっ!!!!!!」




「最初からそう言えよ、鴇葉。」




そう言って、勝ち誇った顔を見せる。





このドS教師っっ…!!!




「お前の次の授業は気にすんな。
上手く説明しといてやるよ。」




…信用ならない…。





「じゃあ頼むよ、篠宮。」






そう笑顔を残して去って行った。






裏と表の顔を持つ、ドSな教師。

…そして

あたしと颯悸、更には煉斗や洙李までもがよく知る。


近所のお兄ちゃん。



榊原風哉(24)
<サカキバラフウヤ>





あたし達が、この学校に入学した時には、すでにここで教師をしていた。