卒業式までの数週間
君はいつもどおりだった
いつもどおり
他愛のない話をして
いつもどおり
笑って
いつもどおり
すねて……また笑って
あの日のことを
一度だけ聞いてみた
けれど
答えはなかった
そんなことあったっけ
と
小さく首を傾げる
あれは
君にとって
大きな事ではなかったのかもしれない
普通に考えても
そんなに大きな事ではないと思う
僕が一人で
大事にしてしまっただけなのだろうか……
あのときの
いつもと違った
あの瞬間
それが
僕の勘違いであったのならば
それはそれでいいんだろう
小さな変化は
日々の流れの中に
あっという間にさらわれてしまった
それが
後の
大きなさざ波になることを知らないままに
君はいつもどおりだった
いつもどおり
他愛のない話をして
いつもどおり
笑って
いつもどおり
すねて……また笑って
あの日のことを
一度だけ聞いてみた
けれど
答えはなかった
そんなことあったっけ
と
小さく首を傾げる
あれは
君にとって
大きな事ではなかったのかもしれない
普通に考えても
そんなに大きな事ではないと思う
僕が一人で
大事にしてしまっただけなのだろうか……
あのときの
いつもと違った
あの瞬間
それが
僕の勘違いであったのならば
それはそれでいいんだろう
小さな変化は
日々の流れの中に
あっという間にさらわれてしまった
それが
後の
大きなさざ波になることを知らないままに

