職人の娘。

知らない内に夜が明ける。


時間が経っていくのなんて、呆れる程早い。


いくつもいくつも夜を越えて、あの日以来お母さんとあたしの距離は離れたっきりだ。


あたしはどんどん成長して、中学生になる。


お母さんの名残はいつだって、廊下に時折残るだけの油のにおい。


あたし達親子の絆は、これから思いもしない方向に転がっていく。