水川…那津? あたしには、この男の子の名前がハッキリ見えた。 「水川 那津(ナツ)さん」 「は?」 あたしは男の子の前に回って声をかけた。 男の子はあたしに気付いたらしく顔をあげた。 あ… この男の子… 水川 真さんの息子だ…。